過去への報復 [土受け]


巷では2が活気づいて来ていますがそんななか1の俺ブン設定で一土ですよーっと…
私も昨日の夜に密林さんから届いたんですけど、時間なくて起動させてません。
今日ゆっくりやろうと思います…!多分1の時と同じペースで。
やっぱりじっくり堪能してやりたいじゃないですか!!
私一度セーブデータ作るとリセットしたくない奴なので…ポケモンが良い例。
とりあえずまたレベル上げにえらい時間取るんだろうな!!
新要素も加わっているようで…さて、私に使いこなせるか…(笑)


それはともかく続きから小説です。
俺ブン設定と言ってもやっぱり帝国から源田と佐久間が引っこ抜かれているだけです。
…2人とも引っこ抜き時期詐称してますけど…(笑)
俺ブン設定も近々上げたいです。1なんで今更な感じになりますけどね!





「鬼道さん!!次体育だそうですよ!行きましょう!!」
「お前隣のクラスだろう」
「残念だったな!!今日は合同授業だ!!」
「……鬼道、お前今日体育休め」
「何おう!?源田手前勝手な事を…!!」
「…そうしようか…」
「鬼道さん!!?」

教室内にまだ他に人がいるというのにやかましい声。
確かに次の授業は体育だが、そういうこと言ってる暇があるなら着替えろよ。
とは、巻き込まれたくないので言わない。

「元気だねー。佐久間」
「いつものことだろ…」

そんなやりとりを遠くから眺めながら、一之瀬が呟く。
佐久間と源田が雷門に引き抜かれたのは最近の話。
鬼道が転校して来たときも大騒ぎだったのだから、更に帝国から2人くるとなればもう大騒ぎどころではない。
特に女子の騒ぎようが半端ではなかった。
仕方がないと言えば仕方がない。2人とも確かに格好いいから。
しかし、それに巻き込まれる方の身にもなってほしいものだ。

「鬼道最近疲れた顔してるけど大丈夫なのか?」
「大丈夫だろ?それに少しだけ楽しそうだしなぁ」

土門は再び3人の方に顔を向ける。
確かに、鬼道は心底迷惑そうな顔をしているように見えるが、なんだかんだで嬉しそうだ。
世宇子中によって病院送りにされた仲間が元気で、しかも同じフィールドで再びプレイできるのが嬉しいのだろう。
そう考えると、やかましいだけの3人のやりとりも、なんだか微笑ましく思える。

「…土門って人の感情の変化に鋭いよね」
「そりゃどーも」
「でもあの中で一番苦労してるの源田な気がする」
「仲介するのが佐久間と鬼道の間だけだからまだいいほうだろ」
「帝国の時もっとすごかったの?」
「あー…成神とか辺見とかいたからなぁ…」

一之瀬の知らない人名が出てくる。
そういえば、土門も元は帝国にいたと聞いた。
帝国学園がどのようなところかは、噂でしか聞いた事がない。
けれど、あまり良い噂は聞かなかったような気がする。

「そうなんだ」
「でもまあ、皆、帝国にいた時より生き生きしてる、かな?」

昔よりずっと楽しそうだ。と土門は笑う。
昔。
その「昔」に、土門は帝国にいたのだ。

「土門は?」
「へ?」
「土門も、そうなの?」

今は、凄く楽しそうに見える。少なくとも、一之瀬が見る限りは。
だが、昔は知らない。自分が死んでいたことになっていた間の土門の事は。
きょとんとした表情で一之瀬を見る土門を、真剣な眼差しで見つめる。
土門には笑っていてほしいんだ。ずっと、ずっと。

「……まあ、そう、かな」

曖昧な、返事。
昔の事を思いだして、そう言う返事になったのか、それとも。
土門の答えに、一之瀬も思わず微妙な顔をした。

「じゃあ、今は楽しい?」
「ああ。今は楽しいよ」

お前も生きてたしな。なんて言われたら、申し訳なさと嬉しさがないまぜになってこみあげてくる。
今が楽しいならいいか。と割り切れれば、一番良いのだろうな。
だけれども、自分はそこまで聞き分けの良い奴じゃなくて。
土門には、ずっと笑ってほしかったのに、そうじゃなかった。
秋から前に聞いたのだ。転校当時の土門の様子を。

『なんだか、少し怖かったな…昔の土門君じゃないみたいだった』

そう聞いただけで、打ちのめされた。
自分の知ってる土門はいつでも明るくて笑ってたのに。
…土門は、いいやつなんだ。
そんな土門を変えてしまった帝国に、沸々と腹の奥底が煮えて行く感覚があった。

「帝国って強いんだろ?」
「そうだな。あの3人が抜けたのは痛いだろうけど、まだまだ良い選手はいるしな」
「へぇ。でも、そこの監督捕まったんだっけ?」
「まあ、な」
「で、その監督が釈放されて今度世宇子に」
「ああ」

土門の表情がどんどん暗くなる。
ああ、そんな暗い顔、してほしくないのに。
全部帝国の、いや。その監督のせいなのだろうか。
また、腸が煮えくり返ってくる感覚。


「じゃあ、絶対世宇子に勝たないとね」


笑顔で、土門に言う。
一之瀬の真意が汲み取れていない土門は、「ああ!」と力強く同意した。
……本当に、こういうときには鈍いのだから。

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