時代活劇とかな。 [エイリア]


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励みに頑張ります!うす!!


今回の更新、絵で失礼しますー^^
ネッパーとベルガ。そんでちょっとした小話を沿えて…(笑)
ちょっとパロ要素が強いので苦手な方注意!

















img316.jpg

クリックで原寸大。


今日は雲がなくていいわね。月がよく見える。
ここ最近ずっと雨が降っていたから久しぶりに月見でもしましょうかしら。
…ええ、そんな月並みなことを話しに来た訳じゃないわね。それは分かってる。
あの話をするのは何年ぶりかしら。思い出したくも、あまりないのだけれど。
あれは私の家系の唯一の汚点であり、末代まできっと消える事のない罪。
私自身がそうしたわけではないけれども、止める事が出来なかったのは確実に私の罪であり、許されないことですもの。
…ありがとう。優しいのね。あなたも人ごとではないはずなのに。
そう、始まりは私の弟が死んだ事から始まった。
お父様はヒロトを随分可愛がっていたから、あのときのお父様は見ていられなかったわ。
哀しみから立ち直れずに、どんどん衰弱して行く日々…私が死んでもあんな風に悲しんでくれるのかしら。なんて思ったりもしたわね。
…まあ、昔の話だから、私のことは気にしないで頂戴。
だけれども、お父様が管轄する下町に弟そっくりな子供がいるのを見つけてからお父様は大きく変わった。
…よくも悪くも、だけれど。
お父様はその子に随分いれこんだわ。御家のことも顧みないで、彼にいれこんだ。
そう、名前は知ってるわよね。あの南雲家と涼野家の近隣に住んでた基山の子供よ。
名前も同じヒロトだったからびっくりしたわ。
私だってあの子が大好きだった。…いいえ、今でもすきだけれども。
幸せになれると思ってたのよ。あのときは。お父様も随分生き生きしてたから。
でも、それがよくなかったのね。
その子しか見えなくなってしまったお父様の目を盗んで側近の研崎が好き放題にやり始めたのは、そのころからだった。
私も最初は知らなかったの。彼が何をしていたかなんて。
でも、気づいたときには何もかもが変わってしまった後だった。
気づけなかった私を呪ってくれても、憎んでくれても、殺してくれても構わないわ。
だけど、本当に、分からなかった。知らなかった。無知は罪とは、本当なのね。
そう、研崎は海外の妙な技術を持ち込んで、その実験を行った。
そう言えば、少しは聞こえが良いかもしれないわね。でも、貴方も知ってるでしょう。
人体実験。
彼はなんの安全の保証もないまま、お父様の管轄する下町に住む、身寄りのない子供たちを次々と実験材料にしていった。
おかげで体躯が変わってしまったもの、貴方のように目の色が人ではないものになった子もいたわ。
…ごめんなさい。古傷を抉るようなことを言って。結局、その目は戻らなかったわね…ごめんなさい。
私も、どうにかしたかった。でも私が下手に動くと子供たちが危険に晒される。
彼は私の泣き所を確実に握っていた。だから私自身は動けなかった。
だからこそ、使いの者に、よその町にいる響木という人が設立した自警団があると聞いたからその人に助けを求める事しか出来なかった。
だけど、あの人に頼んで良かったと思うわ。おかげで今、ここは少しずつ昔の活気を取り戻そうとしている。
研崎もいなくなった今、皆が心の底から笑ってくれたらいいと、思ってる。


…さあ、ここまではあなたも知っているはずよね。
なのに貴方は私のところにこの事件についての話を聞きに来た。
それは、何故?

…………ええ、ええ。あの子たちの事。
確かに、少し奇妙かもしれないわね。いきさつが分かっていないと。
南雲家も涼野家も張り合って仲が悪いように見えるけど仲がいい子は仲がいいのよ。
昔はあんなに仲が良かったのに。すこし、ぎこちないわね。今は。
それは仕方のない事なのよ。あの子たちは今、忘れた時間を懸命に取り戻そうとしている最中だから。
でも、最近は本当に幸せそうに笑うのよ。
あまり外に出られないから、というのもあるから、私は少ししか見た事がないけれど。
貴方はそんな事をする人ではないと分かっているけれど、からかわないであげて頂戴。
今はもう、気にしていないようだけれど、最初は酷く打ちのめされたような顔をしていたから。

当たり前だけれど、最初は彼は、死人のような青い肌等ではなかったの。

研崎のせいね。人らしい肌の色を失い、目を失い、耳を失った。
…ええ、絶望的よ。もう、人ではないという人もいるかもしれない。
でも彼は死のうとはしなかった。生き続けた。生きなければならないと思った。
全部、全部1人のために。そして、少しだけ他の皆の為に。
決して日の目を見る話ではないと思っていたけれど、話しましょう。知っている限りを。
研崎の残した傷痕と、彼らのこれからの光を期待して。
…事件の元凶とも言える吉良家の2代目当主、吉良瞳子として。

砂木沼君。
貴方は名前を知っていると思うけど、彼らがどういった境遇かは、知らないんだったわね。
片方は、人としての器官を奪われた男。
片方は、海馬の一部が、綺麗に取り除かれた男。

そんな、2人の話よ。








…とかな!!(何)

絵を描いている時は何も考えてなかったのですが、描いて終わった後くらいにぼんやり浮かんできまして。
うっすらと表層ができたんでちょっと晒してみました。なんか恥ずかしいな…。
言わずもがなパーベルです。でもエイリアオールキャラでいろんなカプが絡められそうな気もしている。
とりあえずは悲恋要素が強いのかなぁ…今考えているところ。
…まあ、これ以上パロもので調子に乗ったら誰かに怒られそうなんで連載とかするかどうかはわかりませんwwww
気になるから書きなさいよ。という方は拍手ででも背中押したってください(え)

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