合理的な記憶力 [エイリア]


久々にグレベル!最近ベルガ受けばっかですみませんほんと…。
うちのベルガ受けどこまで需要あんのかな……。
ありそうなのからありえないのまで各種そろえてますけど。
ぶっちゃけどれが需要高いかつかめないw
アンケートでも取ったらわかるんですかねぇ…。
ストック多い順に出していくと更新の比率がえらいことに…そろそろゼルデザとか上げたい。


あ!空パチありがとうございます!頑張ります。うす。


今回のグレベルは猟奇的じゃないんで安心してください^q^
むしろグレ→ベルなグレントとネッパーの話。





「なあ」

背中に投げかけられた声に、グレントは緩慢な動きで振り返った。
見れば、シャープペンシルをこめかみに当て、一枚の紙とにらみ合うネッパーの姿。
グレントが振り返ったことに気づくと、そちらを見ようともせずに、
軽く目の前の紙をシャーペンの頭で叩いた。

「ダイヤモンドダストのGKって、どんなんだっけ?」

カツカツと、リズミカルに紙を叩く手元を覗き見る。
そこには何人かの人物の顔が、荒っぽい描写で描かれていた。
何人か、自分たちのチームのメンバーも見受けられる。

「何を描いてるんだ?」
「混合チームに選ばれなかったカワイソウなやつら」

ニィ。と笑う彼の表情は実に楽しそうで、グレントは思わずため息をはいた。
混合チームとはジェネシス計画に異を唱えるべく結成されたチームの事だ。
つい先日選抜メンバーが各チームのリーダーから告げられ、
グレントは晴れてそのチームの正GKに選ばれた。
勿論、選ばれたメンバーがいれば、それと同数、選ばれなかったメンバーもいるということ。
GKの枠など、1つしかないのだからなおさら、確実に。

「悪趣味だな」
「いいだろ。何しようが俺の勝手だ」

ニヤニヤと笑いながら、再び紙に向き直る。
そこに描かれているのはどれもなかなかに特徴を捉えていてどれが誰かよく分かる。
案外ネッパーには絵心があるらしい。

「8人しかいないな」
「あー。なんか、確かウチのチームにもう一人いた気がすんだけど忘れた」
「…………サトスか?」
「………………あ」
「…お前…」
「いたなぁ。そんなの。どんなんだっけ」
「………それは…」
「なんだよ。グレントも覚えてねーんじゃん」
「あれだ。紫色の髪の…」
「色鉛筆とかもってねーから無理だよ。あー。なんかなんとなく思い出してきた。
 ………こんなの?」
「そうそう。そんなのだ」
「じゃああと2人と」

自分たちのチームメンバーに対し随分と酷い物言いをしているにも関わらず悪びれた様子がない。
後2人書けていない人物がいるが、いくら相談すれども片方が思い出せない。
きっとダイヤモンドダストのメンバーだから分からないのだろう。と最終的には2人とも考える事を放棄してしまった。
そうこうしているうちに、書けていないメンバーはあと一人。

「で、あれだ。ダイヤモンドダストのGK」
「ああ」
「どんなんだっけ?」

って、アンタに聞いてもわかんねーか。とこめかみでシャーペンをノックしながらネッパーは笑う。

「いや、分かるぞ」

カラカラというネッパーの笑い声が響く中、迷う事なく即答。
ネッパーは一瞬あっけにとられて、グレントを覗き見た。

「じゃ、どんなの?」
「肌は青い。左の頬に縫合痕がある」
「へえ」

グレントの指示のまま、ネッパーはシャーペンを走らせる。

「目元は青いバンダナのような物で見えない。耳に当たる部分に巨大なネジのようなものがついている。バンダナには傷痕のような模様があったな。…髪は黒髪だ」
「…………」

すらすらと特徴を並べ立てるグレントをちらりと横目で見ながら、
ネッパーは黙々とグレントの言葉通りに描いていく。
完成した物は、人の話を聞いて描いたものだというのに随分ときちんとした物が書けたように思えた。

「完成っと。こいつ名前なんだっけ?」
「ベルガだ」

シャーペンの芯を収納しながらネッパーが問えば、やはり間髪入れずにグレントが答える。
彼の表情は真剣そのものだ。

「そいつはベルガ、だ」
「……アンタさ…」


なんで、そんなに覚えてんの?


同じチームでもなく、むしろ敵対するチームのGK。
だというのにここまで明確に覚えているのは少々おかしい。
同じチームのサトスでさえ、あの有様だったというのに。
ストレートに思った事を問えば、グレントはマスクの下で口元を歪めたように見えた。



「俺は、興味のあるものはきちんと記憶する方なんだ」



トントン、と頭を人差し指で叩きながら、目元は楽しげに笑う。
じゃあサトスには一切興味がないという事か。
そうも思ってしまったが別にどうでもいいことなのでネッパーは口に出さずに飲み込んだ。
楽しそうなグレントを横目で見ながら、ネッパーもにやりと口角を上げる。



「…気持ち悪ぃ」


皮肉を言えば、グレントはやはり楽しそうに笑っていた。





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ウチのネッパーはBLカプものの受け攻めに関わらなかったらこんな感じです。
ちなみに忘れられてるもう1人のダイヤモンドダストメンバーはブロウですwww

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