足りない足りない足りない。 [エイリア]

な、なんか通っているサイト様でよくベルガゼを見るようになってきたんですけど、
なんですか。そっちの方が主流なんですか。…うん。知ってる。ガゼル受け多いですよねぇ…。
皆もっとベルガかけばいいのに。もれなく私が喜びます。
いや、ベルガ受けで小説って、あんまり見ない気がしたもんで…。
最近本気でベルガが好きすぎて辛くなってきました。ハングリー精神…!!
誰かと語り明かしたいです。誰か語りませんk(殴)



昨日「綱音上げる!」とか言ってましたがすみません。
なんか勢いで書いたガゼベル先に上げておきます。
キスしてるよ!無理な人注意!!
つか、最近の更新偏っててすみません…。

※5/25  タイトル変更





打倒ジェネシスのスローガンの元に結成されたチーム・カオス。
この混合チームが出来上がってからすでに1週間。
元々別々のチームだった連中が一つにまとまる。ということでその1週間はずっとこのカオスのメンバーと共に行動し、練習して来た。
そろそろ最終調整に入る事ができるだろうか…と、思っていた時期。
ダイヤモンドダストに所属していたメンバーが、暗い顔をし始める。
理由はなんとなく理解していたが、他の誰もその話題について触れない。
そしてそのまま数日が経過したときだった。
こういう空気を打破するのにちょうどいいのが、空気の読めない人物だ。

「オイ」
「!な、なんだ?」

ネッパーがドロルに声をかける。
そして、この数日間誰もが思い続けた事を、言い放った。




「お前のとこのキャプテン、禿げるんじゃねーの?」





そう。ここ最近、ガゼルが苛立ったときの癖が頻繁に出ているのだ。
それこそ皆がそんなことを心配するほどに。



ガゼルはここ数日、ずっと手があけば髪をかきむしっていた。







「…ガゼル様は何にお怒りになられているのだろう…」
「私が知る訳ないでしょ」
「だが、理由がわからんとどうにも、なぁ…」
「そうよね…このままだと本当に…」


続きは言わない。それは確実なる地雷になりそうだったからだ。
ダイヤモンドダストメンバーが頭をつき合わせて話し合う。
一体何が原因なのか。それさえ分かれば。
ここ最近のカオスとしてのチーム力は上がったようにも見える。
ちゃんとしたフォーメーションも、すべて完璧に整えたはずだ。
これならばいつでも雷門相手に試合が出来る。
そう意気込んでいたのはカオスのキャプテンであるバーン。
彼がそう言っているのならばガゼルも同じような事を考えているだろう。
彼らは仲は良くないが似た部分がある。おそらく相違はないはずだ。
ならば、このチーム以外になにか気にくわない事でもあるのだろうか。
考えても考えても分からない。
ちらりとフィールド上を見れば、やはり不機嫌そうな顔で頭をかきむしるガゼルの姿。

(あぁあああ!ガゼル様!!そんなに掻いたら毛根が!!)
(いくらお若いとはいえ!!)
(毛のないキャプテンにはついて行きたくないわ…)
(なんか抜けた!!なんか白いの落ちて行ってる!!)

ハラハラと見守るダイヤモンドダストメンバーの心労など知る由もなく、ガゼルはガリガリと髪をかきむしる。
毛根の心配もそうだが、自分たちのキャプテンが何故怒っているのかというのも気になる。
冷静なガゼルがこんな風になるなど見た事がない。
思い当たる節もなく、解決策もないまま、再び数日が過ぎ去った。



「あぁ…今日もまた…」
「あれ、大丈夫かよ」

ドロルが悲しげな表情で今日も元気に髪をかきむしるガゼルを見ている横で、
ネッパーが心底どうでもいいという顔をして抑揚のない声で問う。
大丈夫な訳がない。大丈夫な訳が。

「そういやよ」
「なんだ。こっちはそれどころじゃないんだ」

暗い瞳がドロルの方を向き、思い出したかのような声を上げる。
ドロルはそれどころではないのでネッパーの方を見向きもしないが、
ネッパーは構わず言葉を続けた。


「お前のとこのキャプテンよ、シュート練習の時嫌に殺意の籠ったボールを蹴ってくるっつってうちのGKが泣きついてくんだけど。なんとかしろよ」


気持ち悪いったらねぇ。とぼやくネッパーを、ドロルがゆっくりと見やる。
今、カオスのGKはプロミネンスのグレントが引き受けている。
そのネッパーの言葉によって、ドロルはひとつの考えに至り、他のダイヤモンドダストメンバーを招集する。
そうだ。すっかり忘れていた。




うちのキャプテンは、自分のチームのGKを溺愛していたのだった。












「フィールドにゴールは2個あるんだ。FWも2人。だったら1つのゴールで
 練習をするのは効率が悪いんじゃないか?」

ドロルの提案にカオスのメンバーは各自納得したように頷く。
それをしめたと思い、ドロルは言葉を続けた。

「じゃあ決まりだ。バーン様は今まで通りグレントと右側のゴールで、
 ガゼル様は左側のゴールでシュート練習をしてください」
「待ってよ。GKが足りないじゃない」

ドロルの言葉にバーラが反論する。
その言葉を待っていたと言わんばかりに、ドロルは一つ頷き、合図を送る。

「そう思って、うちのチームのGKを呼んでおいたんだ」

ドロルの合図に応じて走って行ったリオーネが、ダイヤモンドダストのGKであるベルガを連れてやってくる。
カオスを結成して以来、こもりっきりだったので会うのは実に数週間ぶりだ。

「久しぶりだな。皆」
「久々で悪いけど、そう言う訳だからよろしく頼むよ」
「ああ。まかせろ」

ドロルの申し出に快い返事を返すベルガ。
ベルガの承諾に胸を撫で下ろしたダイヤモンドダストメンバーは、ちらりと我らがキャプテンを覗き見る。
そこには、視線をベルガに固定し、微動だにしないガゼルの姿。
それ以外になんのモーションもない彼に、推測が外れていただろうかと再び不安に刈られる。
堂々と宣言した事はないが、ガゼルはベルガを異常なまでに気に入っている。
それをなんとなく雰囲気で感じていた彼らの出した結論だったのだが…。
不安げな表情を浮かべるダイヤモンドダストメンバーの心情など知る由もなく、
ベルガは真っすぐにガゼルの元へと向かう。
身長差があるため、ガゼルはゆっくりと近づくベルガをただただ見上げていた。

「では、始めましょうか」

グローブをしっかりとはめ直し、ガゼルの方を向く。
だが、なんの反応も返さないガゼルにベルガは違和感を覚え首を傾げる。


「…どうかされました………!!?」


一瞬の出来事だった。

ガゼルは様子をうかがうベルガのユニフォームの裾を勢いよく引っ張ると、
突然の出来事にすっかり気を抜いていたベルガが上体のバランスを崩して傾く。
そのままベルガの首元を掴み、あろうことか思いっきり口づけたのだ。
カオスメンバーが全員そろっている、その面前で。
あっけにとられるメンバーを尻目に、ガゼルは遠慮がない。
少なくとも、突然の出来事に置いてけぼりを食らっていた面子が現状を認識するまでの間、ガゼルはベルガを離さなかった。


すっかり酸欠になり、膝から崩れ落ちたベルガの忙しなく動く肩を眺めてから、
ガゼルはようやくカオスメンバーの方に視線を向ける。
未だかつてないほど生き生きとした顔で。


「よし、では練習を始めるぞ」


無理だ!!

と、酸欠でむせるベルガを筆頭に、今目の前で起きた出来事に呆然とするカオスメンバーは脳内で叫ぶが、
それがガゼルに届くはずもなく、せめてそういうことは隠れてやってくれ。と各自切実に願うのであった。



*****************
ギャグ目指して撃沈した感が否めない。
ガゼルはその場の空気とか気にしないと思う。場所とか選ばないと思う。

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