「暇だったから」 [エイリア]


拍手叩いてくださった方ありがとうございますー!
励みに頑張ります。うす!



今日の更新はパーベルで失礼しますー。
リクエスト全然関係ないんですけどこの前のベルガ絵茶でいただいたネタを元に一本。
ネタは新鮮な内の方がいいですし、ね!それに何故かパン一待機されているので←
…なんというか。やらしいことやってないはずなのに、なんか怪しいよ←
それでもいいぜばっちこい!という方は続きからどうぞー^^;
















「そういやそれ、どうなってんの」

基本的に目の前の彼が唐突に言う事には脈略も前置きもない。
無遠慮に指差されたその先にある、自分の耳元についたネジのような部品を触る。
どうなってると、言われても。
どう答えていいのか分からず、困ったような顔をしてそれを撫でた。

「どう、と言われてもな」
「耳あんの?」
「当たり前だろう」
「じゃあそれ邪魔じゃね?」
「いや…別には」
「ふうん」

素っ気なく返される言葉にため息を一つ。
ものが聞こえているのだから耳があるのは当たり前だろうに。
そんなことを考えていると、想像よりもはるかに近くに彼の手が伸びて来ていて。

「あ」
「冷てぇ」

自分自身が触っていなかった方を無遠慮に掴まれる。
調度掌に収まるそのパーツは、鉄製なのか、アルミ製なのか。
よくは分からないがひんやりしているらしい。
その冷たさが気に入ったのか、やたらと指先でそれを撫でて来る。
その部位自体に感覚はないのだが、パーツと目隠しがこすれ合う音が鼓膜を妙に刺激して来てどうにもこそばゆい。
思わず逃げるように身を捩れば、ネッパーは楽しそうにニヤリと笑った。
ああ。確信犯だったか。

「ネッパー。やめてくれ」
「減るもんじゃねーし、いいだろ」
「そう言う問題じゃない」

ニヤニヤと笑って楽しそうにいじって来る。正直勘弁してもらいたい。
しばらく良くもまあ飽きないものだと感心するほどにいじり倒すと、不意にぴたりと動きが止まった。
何事だろう。と彼の表情を覗き見るがその顔はどこまでも無表情。
何かを思案しているようにも見える。


そう、思った時だった。



先ほどまで抵抗しようとしていたベルガの手を牽制するために使われていた彼の手が、動いた。
一瞬。
衣擦れの音と共に、鼻先を何かがかすめる。
額と、鼻に触れるものが、暖かい。
5本の枝を持つそれが、間接を曲げて探るように瞼に触れた。
今まで誰にも触られたことのないそこに、慣れない感覚。
嫌がおうにも背筋にぞくりとした感覚が走り、肩が跳ねる。
終いには5本のうちの2本がまんまと両瞼を探り当ててしまい、最初の勢いとは反比例した、まるで壊れ物を扱うような手でそっと撫でられる。
ああ、駄目だ。待て。その感覚に対する反応の仕方を、私はしらない。
得体の知れない感覚にぞくぞくと背筋が震える。
目を制圧されているせいでネッパーの表情が見えない。彼の仕業である事は明確なのに。
瞼を通過して、ずるり、とそれが降下を始める。
目まで走る縫合痕をなぞるように、ゆっくりゆっくりと。ああ、だから、どうしてそう。
その塊がやっと抜け出したと同時に、大きく息を吐く。
一気に開けた視界の先で、自分の手をまじまじと見ながら閉じたり開いたりを繰り返すネッパーの姿があった。
全くもって、状況が把握できない。

「アンタ」
「?」
「ちゃんと目ぇあったんだな」

あっけらかんとした顔でそんなことを言われる。
緊張感のせいで息を詰めていたため、忙しない呼吸を繰り返し脳味噌に酸素を送り込みながら、精一杯言いたい事を探し出す。


「…あ、当たり前だ、ろう」


言葉は出た。だが、何となく、違う気がする。
今言わなければならない事はそれではなくて。ええと、何だっただろうか。
混乱するばかりのベルガに対し、素知らぬ顔で「ふーん」などと納得していたネッパーがベルガの顔を見やる。
ニヤリと口端がつり上がるのが、妙にゆっくりに感じた。



「突っ込まれて息荒げて。やらしーの」



カラカラ笑うネッパーは満足したのかそれだけ言い放つと立ち上がってどこかへ言ってしまった。
取り残されたベルガはとにかく現状を把握しようといっぱいいっぱいで。
つまり、自分は、彼に目隠しの中に手を入れられて。
ああ、あのとき鼻をかすめたのは、彼の爪か。
いや、違う。今そんなことはどうでも良いのだ。
先ほど、彼が言い残した言葉。
それで、先ほどの、彼の、言葉の、意味は。



「っ、ち、違うッ!!」



そこまで考えて、一気に羞恥心が襲いかかってきて思わず声を荒げる。
本人がいなくなった今となってはそれは遅すぎる反論で。
顔を羞恥に染めながら、彼には一生勝てる気がしない。と自分の将来を憂うことしかできなかった。



**************************************
どうしてそうなった。

だっ、大丈夫かな!なんか自分でもびっくりするくらいなんかあれな感じになったんだけど!
話変わりますけどベルガの頬の縫合痕はどこまでのびてるんだろうとか。
目の上までいっちゃってるんですかね。それとも目の下?いっそ額まで?
…まさかの実はペインティンg……いや、それじゃ夢がないよ…←



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