ひまわりさいた [エイリア]


リクエスト物じわじわとかいていってます。
本当にじわじわなんで、早さは期待しないでくださいね!!←
そして最近パーベルのパロも考えると言ってまとまっていないのに鉈幽で長編浮かんだ私は何。
夏っぽい感じなので夏の内に仕上げたいですが果たして…
もっともやらねばならないことを後回しにしていっている気がしないでもないですが!




と、いうわけで今日は小説。ボンバラです(え)
なんか衝動で書きたくなったんですよ…!
※本名出してますのでネタバレ嫌な方は回れ右でお願いします!










かわいいものがすきなのよ。
そういったらあなたはそうかとわらってあたまをなでる。
あなたのては、かわいくないけどだいすきよ。
そういったら、そりゃどうも。とまたわらってわたしのあたまをくしゃっとする。
かわいいリボンでかざったわたしのあたまがぐしゃぐしゃになるけど、べつによかった。
あなたのえがおは、かっこういいけどすきよ。
そういったら、またわらうの。わらうの。
かわいくはないけどだいすき。かわいくないのにだいすき。
そういったら、あなたはやっぱりわらってあいされてるなぁ。っていうの。
だから、わたしもうれしくなって。
わたし、しょうらいあなたとけっこんするわ!
そうさけんだの。そうしたらあなたはやっぱりかっこうよくわらって。
じゅうねんごがたのしみだなぁ。って。いってくれたの。









大好きは変わらないし、可愛くないけど格好いいって思うのも変わらなかった。
なんだかんだでエイリアがどうこうなんてこともあったけど、
今じゃそんなことすっかり昔の事になってしまった。
みんみんとお日さま園の庭で蝉が鳴いてる。
蝉の声は可愛くないから嫌い。でもお庭に咲いているヒマワリは可愛いから好き。
私より大きいけど、可愛いから好き。

「華ー」

遠くで私を呼ぶ声が聞こえて、縁側にから眺めていた庭を視界の隅においやって。
くるんと振り返って見えたふすまが開いたら、私なんかより数倍大きな激が顔を出した。

「どーしたの?」
「おう。ここにいたのか」

ふすまをしめて、どすんと私の横に腰を下ろす。
それを眺めていると、ふと激が手に大きなお盆を持っているのに気がついて。
なんだろうと覗き込んだら、にやりと笑ってそれに乗っているものを見せてくれた。
そこには真っ赤なスイカ。大きなのと、小さいの。

「さっきそこで切ってたの見つけたからもらってきてやったぞ」
「わぁ!」

2人の間に置かれたお盆から、私は躊躇わずに小さい方を掴んだ。
当たり前。私にあんな大きいスイカ、食べきれる訳ないもの。
それを分かっていたのか、激も何も言わずに大きい方を手に取った。
しばらくお話ししながらスイカをほおばって。
赤いスイカは甘くて冷たくて美味しくて。
私のよりも数倍大きかった激のスイカは、私が食べるより早くなくなっちゃって。

「うまいなぁ」
「激食べるの早いー」
「半玉くらいもらっときゃよかったな」
「お腹壊すよ?」
「あぁ。そりゃあ困るなぁ」

そういって笑う。
激は格好良く笑う。おおらかに笑う。楽しそうに笑う。
その笑顔が、好き。

「私のあげよっか」
「そりゃ華の分だ。人の盗るほどがめつくないから安心しな」

そういって、大きな手で私を撫でる。
あったかい手が、好き。

「ね。激。私が昔に言った事覚えてる?」
「何だったかなぁ」
「私、結婚してって言ったのよ」

恥ずかしがる事もなく、するりと言えば、激もああ、そうだったなぁ。なんて笑う。
あの時の私たちは今よりうんと小さかった。
冗談だって思われても仕方がなくて。どうしようもなくて。
ああ。そうだよね。なんて思いながらスイカをかじった。
夏の空気に当てられて、ちょっと温いけど、甘い。
みんみんと鳴く蝉の声は嫌いで。でも無言の今は嫌でも耳に入った。

「なあ。華ー」
「?」

しばらくして、私のスイカがもう少しで終わるとき。
激が外を見ながら話かける。
視線の先には大きなひまわり。ああ。そういえば激の髪はひまわり色ね。今は関係ないけども。
そんな事を考えながら、激の方に向き直れば、激は未だにひまわりを見つめてた。

「それ、食い終わったらデートでもするかぁ」

恥ずかしがる事もなく、するりと言う。
デートって言葉に一瞬ぽかんとしたけど、理解してからはもう嬉しさしかこみ上げなくて。

「うん!」

大きな声で、蝉に負けないくらい大きな声で返事をして。
そうして慌てて残ったスイカを食べ始めた私を見て、激は笑いながら私の頭を撫でた。
そう、その手が、今も昔も大好きなの。


**************************************
ボンバラは可愛いと思うんだ。
これの後日談でグレントとバーラのやりとりでも書いてみたいですね^^
言うだけはタダ言うだけはタダ。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

後ろ姿はまさに13日の金曜日! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。