保護過保護 [パーベル学パロ]


拍手叩いてくださった方ありがとうございますー^^
励みに頑張ります!うす!



今日は小説。パーベル学パロネタで失礼致しますー。結構短め。
大丈夫!という方は続きからどうぞー^^


















「…なんだそれ」

教科書とにらめっこするのにも飽きて、くるりとベルガの方を見たネッパーの言葉に、ベルガの手の動きが止まる。
見てみれば、ベルガの手元には大きなスポーツバッグ。
ネッパーは思わず首を傾げた。

「明日からサッカー部の合宿だ」
「………は!!?」

ベルガの答えに、思わずネッパーが素っ頓狂な声を上げる。
それというのも、先ほどの短い言葉の中に、ネッパーが知り得ない情報が山のように詰め込まれていたからだ。
まず、ベルガがサッカー部に所属している事を今初めて知った。
そして、合宿があることも、それが明日だということも。

「…言ってなかったか?」
「言ってねぇし聞いてねぇ。つかアンタがサッカー部って初めて聞いたぞ」
「まあ、忙しくて顔を出していない分、幽霊部員も同然なんだがな」
「ポジションは?」
「一応ゴールキーパーだ。ベンチだが」
「………ってどうでもいいんだよそれは」
「聞いたのはそっちだろう?」

苦笑するベルガに一瞬言葉を詰まらせるが、いいんだよ!と一声あげる事でその場をうやむやにする。
そう、確かに今はベルガのポジションがどこであろうが問題はない。
問題は明日から彼がこの家を開けるという事なのだ。

「つーことは、アンタ明日からいねぇの?」
「まあ、そうなるな」
「出発は」
「朝の5時」
「早ッ!」
「私もそう思う」

先ほどから驚きばかりを見せるネッパーに苦笑しながらも荷物を詰めて行く手を休めない。
しばらくの間はネッパーの詰問に対してのらりくらりと返答を返すことを数回続け、
そうこうしているうちにすっかり荷造りが完了してしまった。
出発する準備が万全に整ってしまったベルガを恨めしそうに睨むネッパーに、どう対処していいのかわからない。

「言わなかった事は謝ろう」
「当たり前だ」
「1週間空けるだけだ」
「長ぇ…」
「仕方ないだろう。先輩が決めた事だ。逆らえない」

何より休みがちである事も逆らえない理由の一つなのだろう。
真面目な彼の事だ、普段参加していない分、この合宿に位はきちんと参加しようとの考えを持っていてもおかしくはない。
これ以上駄々を捏ねるような真似をしていては子供っぽく思われてしまう。
そう思われる事は死んでもごめんだ。とネッパーは腹をくくり、僅かに舌打ちすると再びベルガに背を向けてしまった。
その行動が逆に子供っぽさを表しているなど、本人は全く気づいていないのだろう。

「何人くらい参加すんの」
「20…くらいだろうか」
「全員男?」
「いや、マネージャーもいるからな…3人くらい女性がいたか」
「……………」

妙な事を聞いて来た。
何も考える事なく答えると、予想に反して無言が返ってくる。
向けられた背中の向こうを見れば、教科書のページの隅をいじくるネッパーの指先が見えた。
完全に意識は教科書ではなくこちらにあるのだろう。

「…全員部内に彼氏持ちだ」

なんとなく彼の言いたい事を察して、ベルガが口を開けば、
僅かな間の後、「ふうん」という随分素っ気ない返事が返って来ただけ。
だが、再びページをめくり始めた彼の指先を見て、思わず口元を緩める。
何を気にしているんだか。

「安心しろ。こんなのに色気を出す輩はそうそういない」

こんなの。と言って自分の顔を指差すベルガをネッパーは肩越しに見やる。
おそらく自分の奇異な容姿を指して言っているのだろう。
こうして他人と異なる部分を冗談めかして言えることは良い事なのかもしれないが。
ネッパーはばれないように眉根を潜めて再び読む気のない教科書に目を移した。
俺はアンタの言う「こんなの」が好きなんだけどな。
思うが、口にはしない。

「とにかく変なマチガイ起こすなよ」
「どんな心配だ」

教科書をめくりながら呟かれた言葉に、ベルガが軽快に笑う。
そういうところが、心配でならないのだというのに。
これもやはり、思うだけで口にはしなかった。













「あいつ絶対に気づかないうちにフラグ立ててそのまま放置する奴だ…!
 くっそ…今頃妙な事されてねーだろうな…!」
「痛い痛い!頼むから惚気るのか嫉妬するのかどっちかにしろよ!
 帰ってくる度にネックハンギングツリーされてたんじゃ俺がもたない!!」



***********************************
まとめ切れてない感がひしひしと…!
嫉妬美味しいですもぐもぐ。しかし合宿1週間って結構短いんですかね?
多分遊びほうけて終わるんじゃないかな。これ。

最後に技きめられてるのはヒートですよ。


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