飛び出せ!邪心エゴイズム [エイリア]


なんかもう思いっきりあほ丸出しのタイトルで失礼します!
いつぞやか書きたいと呟いていた「ベルガ総受けもどき」です。もどきがポイント。
自分にはどうやら総受けという物は高等すぎたようです。なんか玉砕した。
ガゼル、ネッパー、アイキューが左側で最後アイキュー1人勝ち。
需要あるのはこの3人くらいかな、と思いまして。
とりあえず全力であほくさい物を目指しました。
……反省はしてないけど後悔は少しだけしてる。

そして拍手の方もありがとうございます!
最近叩いてくださる方が多くてホクホクしております^^*


では、なんかもう何が来ても許せる方だけどうぞ…。
全力でギャグです。









「帰れ」
「いきなりそれかよ…」

一つの部屋の前で仁王立ちする二人。
氷のように冷たくあしらう一方の目には相手を凍てつかせるほどの殺意が募り、
どこまでも暗い色をした一方の目には、憎悪の炎が灯っていた。
一つの部屋の前、つまりは通路ともなる廊下のど真ん中でそんな険悪なムードを醸し出しているこの現状は周りにとっては迷惑この上ない。
この廊下を通ろうとした人物は、ぎょっとしてきびすを返すものばかりだ。
だが、そんな周りの迷惑等見えていない二人は、ただひたすらににらみ合い、牽制し合う。
そもそもにらみ合っている事に関してはさほど違和感はない。
なぜなら方やダイヤモンドダストのキャプテンのガゼル、方やそのライバルチームのFWネッパー。
常日頃から犬猿の仲であるこの2チームのメンバーがにらみ合うのは当然と言えば当然かもしれない。
だが、問題はその原因にあった。

「お前にどうこう言われる筋合いはねぇと思うんだけどよ」
「私はチームのキャプテンだ」
「キャプテンがプライベートにまで首突っ込むのはどうかと思うけどねぇ」

せせら笑うネッパーを、ガゼルは凄みを利かせて睨みつける。
怖い怖い。などと呟くも、ネッパーは余裕の表情でにやりと笑った。
状況を見るに、ネッパーの方が僅かに優勢だろうか。
口が達者なのはネッパーの方らしく、ガゼルは押し黙ってただひたすらに睨みを利かせる。
だが、ネッパーにとってはいくら口で勝っても相手がそこをどかなければ意味はないのだ。
実力行使で押しのける事もできるだろうが、暴力沙汰を起こしてチームに迷惑をかける訳にも行かない。
なにより、面倒事は大嫌いなので、手は出さずにこちらもガゼルを睨みつけた。
全ての元凶は部屋の中。2人とも部屋の中に用があるため、双方ともに引き下がらない。
いや、正確に言えば、部屋の主に、だろうか。



「単刀直入に言うぞ。俺はベルガに用があんだよ。どけ」
「ベルガは今休憩中だ。帰れ」








ことの始まり。というのはあまりにも唐突だった。
午後からの練習開始時刻がいつもより遅めで、余分に休憩時間を設けられた。
休憩時間はあくまでも体を休める時間であり、余計な練習は禁止となっていたため、
なにもやる事が見つからず、ガゼルはひとり暇を持て余していた。
いよいよ暇に殺されでもするかと思ったときに、不意に他の人物にちょっかいを出しにいこうという考えがひらめいた。
各自個室を用意されており、練習以外は大抵そこで過ごしているため、いないということはないだろう。
部屋を出て、迷う事なくその足が向かった先がベルガの部屋。
しかし、そこへ向かい、さあ扉を開けるかと思った時、自分と同様に扉へと手を伸ばす人物を見つけて、眉をひそめる。
視界に割り込んで来たその人物の服の裾は赤。
それだけで、誰が来たのか理解すると共に、ガゼルは扉の前へと立ちふさがった。
割り込んで来た人物、ネッパーの侵入を拒絶するために。

「休憩中ならお前も大人しく休んどけよ」
「私は十分休んだ」
「じゃあとっとと練習行けよ」
「フィールドの使用許可が下りていないからな」

そしてそのまま、この睨み合いである。
お互い一歩も譲らず、微動だにしない。
こういう事は、どこかよそでやってほしいものである。

「あんまり独占欲強いのもどうなんだか」
「五月蝿い。お前に言われる筋合いはない。プロミネンスの輩が我がダイヤモンドダストの敷地内に入るな」
「あ…?喧嘩売ってんのか?」
「正論を述べたまでだ。すぐに喧嘩とは、やはり野蛮な連中だな。」

もはやガゼルの言葉は喧嘩を売っている以外に捉えようがない。
せせら笑うガゼルを、かみ殺さんばかりの気迫でネッパーは睨みつける。
自分は会いたいだけだというのに、職権乱用も甚だしい彼のキャプテンなんぞに邪魔されてたまるものかと。
そういった考えはガゼルも同じらしく、眉根に皺を寄せ、髪をかきむしりながらネッパーを睨みつけた。
ベルガは自分のチームの者。ひいては自分のものだというのに、なぜ彼に面会を許さねばならないのか。と。
正直言ってガゼルの考えはどうなのかと突っ込みたいところだが、そんな道理が通じていれば、今頃ネッパーはここまで苛立っていないだろう。
お互いがお互い、そろそろ限界に達しようとしていた。

「すっこんでろ。この暴風頭」
「貴様こそ死んだ魚のような目をして、調子に乗るなよ」

もはや小学生の喧嘩である。
だが、ここには残念な事にこの喧嘩を仲裁できる先生も保護者もいない。
言い合いで埒があかなくなった小学校男児が取る行動など、限られてくる。
力に自信がある者ならば、なおさら。
曲がりなりにもお互いそれぞれのチームの前線で活躍するフォワードである。

「…貴様…」
「…やんのか?あ?」

煮詰められた相手への憎悪と怒りを上乗せして、
二人の黄金の右足が、うなりをあげた。















「………ん?」

まず最初に意識を浮上させたのは扉の向こうから聞こえる喧噪だった。
そして、ぼんやりした意識の中で自分が何をしていたかを考え、ああ。寝てしまっていたのか。とやっと理解する。
時計を確認しようとふと目を開いた時、ベルガは一端停止した。

「……………」
「………………」
「…………………」
「………………や、やあ。おはよう」
「……ああ、おはよう…?」

反射で答えたが、冷静になってみると色々おかしい。
ベルガは部屋に1人でいたはずなのだが、何故か目の前にはアイキューがいる。
そもそも自分は横になっていたはずだからアイキューが目の前にいるというのはおかしくはないだろうか。
冷や汗を流して笑うアイキューの眼鏡が、重力に従ってカチャリとベルガの方に僅かにずれ落ちる。
そこでようやく、自分がアイキューに馬乗りされている事を理解した。
気まずい沈黙が辺りに流れる。

「…とりあえず、」
「う、うん」
「一端起きたいんだが、どいてくれないか」
「…………あ、ああ」

ベルガの淡々とした声に、逆にアイキューの気まずさが増長する。
すごすごとベッドサイドに降りたアイキューを尻目に、ベルガは起き上がるとゴキリと首を鳴らした。

「で」
「……で?」
「アイキューは何をしてたんだ」

寝ぼけているのかなんなのか、妙に落ち着いた声でストレートに訪ねられる。
はい、寝込みを襲いかけてました。などとこちらもストレートに答える訳にもいかず、アイキューは視線をそらす。
目隠しの下に隠れたベルガの表情は読み取れない。端から見ると無表情を貫き通していて恐ろしいとも感じられるが、
見慣れているアイキューとしてはおそらく寝ぼけてぼうっとしているのだろう。としか感じられない。
だが、自分が取っていた行動が行動だったせいで、ベルガが怒っていない事が分かっていても冷や汗が流れ出る。

「いや、ベルガって目隠しのせいで目が見えないから、さ」
「ああ」
「横になってると寝てるんだか死んでるんだか分からないから生死の確認を…」

我ながら凄くばからしい事を言っていると思う。
アイキューは脳内で自分を罵りながら必死で笑顔を取り繕う。
ベルガは相変わらずの無表情で首を僅かにかしげながらそうか。とだけ呟いた。

「…安心しろ。生きている」
「いや、そんな大真面目に答えられても俺の立場がないというかいっそ殴ってくれた方が楽というか…いやまあ可愛いからいいんだけどさ」
「………?」

頭を抱え始めたアイキューを不思議なものでも見るようにぼうっと見つめるベルガ。
しばらくはアイキューの妙なうめき声が室内に響いていたのだが、徐々に覚醒し始めたベルガの意識が部屋の外の喧噪を聞き取った。
そういえば、自分はこの音で起きたのだった。

「外が騒がしいんだが、何かあったのか」
「ああ。気にしなくても良いよ。血で血を洗う修羅場が巻き起こってるだけだから」
「いや、それは気にした方が良いと思う」
「むしろベルガが出て行ったら悪化すると思うから出ない事をお勧めするよ」
「…そうか…?」

はて。何か自分はやらかしただろうか。と考えを巡らせた後、慌てて時計を確認する。
よもや、寝過ごしてしまった等という事はないだろうか。
練習に遅れて、誰かが怒鳴りに来たと考えるならば先ほどのアイキューの言葉も頷ける。
1人慌て始めたベルガを見て、アイキューがその意図を汲み取ったのか、ニコリと笑う。
そこに先ほどまでの情けない彼の姿はなかった。

「練習まではまだ1時間もあるから大丈夫だよ。真面目だなぁ」
「そ、そうか…いや、私はてっきり…」
「だからまだ寝ててもいいんだよ?」
「いや、最初は寝るつもりはなかったんだ。大丈夫だ」

部屋の中にそこはかとなくほのぼのとした空気が流れ始める。
アイキューはもはや最初に起こった寝起きドッキリなどなかった事にする気満々である。
そんな中でも部屋の外の喧噪は止まず、むしろ徐々にエスカレートしているようにさえ感じた。

「ここは騒がしいからさ、俺の部屋に来ない?」
「そういえば、いつどうやって入って来たんだ。鍵がかかっていただろう」
「それなら心配ご無用。マンション等の住居のように各階の部屋のベランダに一つ非難はしごというものがあってね…」
「………あれか…」

そういえば窓の鍵は閉めてなかったな。などと思いそちらを見やれば覗く垂れ下がったはしご。
何か妙な気分になりながらも意気揚々とそちらへ向かうアイキューの背をベルガはひとり眺める。

「じゃあ行こうか」
「…それでか…」

垂れ下がるはしごにつかまり笑顔でこちらに手を差し伸べてくるその姿はなんとも言いがたい気分にさせられる。
ベルガはあまり乗り気でないながらも、のそりとその後に続いていった。



一方、外の喧噪が鳴り止み、部屋の主が姿を消している事にガゼルとネッパーが気づくのは、
練習再開の数分前だったとかなんだとか。



******************************
お粗末様でした…!^q^
気づけばほとんどキューベル。
苦情はソフトなものなら受け付けます…キツすぎると心が折れる…^q^

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