そこを代われと言いたい [エイリア]


ガゼ→ベル+ネロ。そんな感じ。タイトルつけるセンスをください^q^
ガゼベル書くのも久々でした。最近ずーっとパーベルでしたからねぇ。
結局ベルガ受けで一番需要あるのってどれなんですかね?やっぱパーベル?キューベル?
いつか凄くあほみたいなノリの総受け小説というのが書いてみたいです。救いようがない感じの。
二次創作歴8年。未だかつて総受けを書いたことが一度もないのです。
基本的に好きなキャラが皆に愛されてたらそれで良い精神なので好きになった子はほぼ右側にいきます^q^
カプ固定されるまでは雑食。多分ベルガ受けもまだ固定されてないんだろうなぁ。



まあ、私の嗜好はともかく(笑)続きからどうぞー。
嫉妬ガゼルおいしいです(もぐもぐ)









「そこを右だ」
「馬鹿。行き過ぎだ。戻れ」
「あ、ああ。すまない」
「よし」

ガゼルは、目の前の光景を脳内処理するのにしばらくの時間を要した。

「…何を、しているんだ…?」

とりあえずたっぷり数十分は時間を浪費させ言えた言葉はこれだけ。
その言葉に、ようやくガゼルの存在に気づいたらしい人物がこちらを振り返る。
そうすると、必然的に呼び止めるつもりのなかった人物までこちらを向いた。
基本的にガゼルはある程度の事には冷静に対応できる神経の持ち主だ。
だが、今の光景は、どうにも解せなかった。


「ガゼル様。どうされましたか」
「なんだ。お前か」


自分のチームのGKが、ジェネシスのGKを肩車している光景など。
さすがのガゼルも冷静に対処できなかった。








「何をしていると聞いたんだがな」
「? ああ。これですか?」

自然と苛立ったときの癖で髪をかきむしりながら、目の前に立つベルガを暗に咎める。
当のベルガは落ちないようにとネロの足を持ちながら、剣のあるガゼルの視線に困ったように笑った。

「罰ゲームだ」
「罰ゲーム?」

ベルガが答える代わりに、ネロがベルガの頭上から身を乗り出して答える。
ネロの言葉に、ガゼルの眉根に更に皺が寄った。
罰ゲームの意味が分からないからか、それともベルガではなくネロが答えた事が気に入らなかったのか。
理由は分からないが、更に髪をかきむしり始めるガゼルを気にする事なくネロは続ける。

「ビリになったやつは一抜けの言う事を一つだけ聞くというルールでトランプをしてるんだ」

なあ?と楽しげに問うネロの言葉に、ベルガは気まずそうに笑う。
そう言うルールの元で、今の現状を見ると、大方勝敗は分かるだろう。
それを自分のチームのキャプテンであるガゼルに見られた事がベルガにとっては非常に気まずい事態なのだ。

「で、お前がビリでネロが一抜けだったと」
「…平たく言えば、そうです」
「ベルガは表情が読めないくせに弱いよな」
「……………」

別に2人に責めているつもりはないのだろうが、ベルガは気まずそうに視線を明後日にやる。
罰ゲーム自体は苦ではないのだが、負けたという事実がどうにも情けない。
ガゼルは更に髪をかきむしる速度を速めながら、ネロに質問を浴びせる。
髪をかきむしる手の動きが確実にガゼルの不機嫌を物語っていたので、ベルガに口を挟む余地はない。

「何人でやっている」
「全部で5、6人くらい」
「誰がいる」
「最初は俺とベルガとクイールでやってたんだが途中でアイシーとバレンが入って来た」
「なんでベルガを誘った」
「暇そうにしてたから」
「…こいつは何回負けた」
「6戦中5戦。ほんと弱いよ。ベルガ」
「………………」

矢継ぎ早に質問を繰り返すガゼル。
ネロから今までの話を聞けば聞くほど機嫌がどんどん損なわれていく。
別にトランプをしていたというのは構わない。どんなルールでやっていようが。
問題は、自分のチームのメンバーにならともかく、他の、しかもジェネシスの面子にベルガがいいようにされているということだ。
別にベルガが何をどうしようがガゼルには一切関係ないのだが、
自分が思っている以上に独占欲の強いらしいこのキャプテンは、その一点のみにおいて不満を募らせる。
なんでよりにもよってジェネシスのチビがベルガを従えているのだ。と、遊びだというのにひどく心のせまい考えを持ちながら。
……そんなガゼルの心情などつゆ知らず。
ベルガは些細な勝負事だろうが惨敗を期している自分に苛立っているものだと思い、冷や汗を流していた。
ガゼルの髪をかきむしる速度が、さらに上がる。



「…よく、わかった」




その声は、酷く沈んでいた。
必要以上に殺気立っているガゼルに、ベルガは動けない。
ベルガの頭にしがみついたままその光景を眉根に皺を寄せて眺めていたネロに、ガゼルはゆるりと視線を向ける。
彼が良く言う凍てつく闇の冷たさとはこのことだろうか。
いや、それは今取り上げるべき問題ではないのかもしれない。

「……行くぞ」
「え…?」
「私も参加する」

ただならぬオーラをまとい、歩を進めるガゼルの突然の申し出に2人そろってあっけにとられる。

「これ以上私のチームの恥をさらしてなるものか…」
「! も、申し訳ありません…!」

ふつふつと静かな怒りを募らせた言葉に、ベルガは思わず謝罪する。
肩を怒らせ先を行くガゼルの後ろ姿を見ながら、絶望的な表情をするベルガの頭を、慰めるようにネロが叩いた。

「…まあ。大丈夫だろ」
「し、しかし…」
「つか、多分お前が謝らなくていいと思う」
「………?」

気にするなと言わんばかりにポスポスとベルガの頭を叩き続けるネロ。
弱り切った顔をしたベルガが何故だと言いたげにそちらを見やる。
彼は目隠しのせいで表情は読みにくいが、長くつき合うと雰囲気が掴めてくる。
そうなれば、表情を見るよりも雰囲気が雄弁に彼の心情を物語っているおかげで、
分かりにくいくせに分かりやすいという何とも妙な性格だという事がよくわかる。
…だからこそ、彼は先ほどからトランプで負け続けているのだ。
ポーカーフェイスは得意なくせに。


「…私は、どうすればいい…」
「とりあえず、次の勝負であいつに負けてやったら良いと思う」


なんとなくガゼルの怒りの理由を把握したネロの言葉に、ベルガはただただ、首を傾げていた。




**************************
最近綺麗にまとめられない…!!
ガゼルは独占欲が半端なく強いヤンデレ予備軍が一番おいしいと思う。

この後のゲームの結果はご想像にお任せします(笑)


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